<国語と英語の専門塾>ONEスタイルアカデミー

2501新中学1年生の塾選びについて 春よりも夏に入塾することのメリット

投稿: 2025年02月12日 02時46分投稿 カテゴリ: お知らせ Crop150912235948

毎度おなじみ、ONEスタイルアカデミーの伊藤です。
現在中学受験の結果が出そろい、一息ついたところです。
この後高校入試・大学入試は続きますが、塾としては第1ラウンドが終了したという感じですね。

まずは全中学受験生とその保護者様へ、お疲れさまでした。
そして進学決定おめでとうございます!

受験を終えたみなさんへ

私は、小中高全カテゴリーにおいて、受験の結果を報告してくれた生徒とその保護者様には、とにかく次が大事、という話をします。
特にいい結果が出た場合に、その話を厳しめにします。
志望校への合否ではなく、それをいかに次につなげるかが重要だと考えるからです。

我ながら実に嫌な性格だなあ(苦笑)と思いますが・・・。
でもこれはものすごく重要な「仕事」だと考えています。

それは、私自身の過去のものすごく手痛い「大失敗」の経験から来ているのですが、長くなるのでそれはまたいずれお話しさせていただきます。

今回思わしくない結果だったとしても、その悔しさをバネに勉強をがんばって、成績上位をキープして、一流大学に合格!
これは大成功であり、中学受験の不合格は「いい経験だった」と言えます。

逆に第一志望に見事受かったものの、そこで燃え尽きて満足してしまい、その後の勉強の意欲を失って成績が低迷し、
結局は中学受験なんて関係なく高校で普通に勉強すれば受かる程度の大学にしか受からなかった・・・
これでは中学受験の合格が台無しの「失敗だった」と言わざるを得ません。

結果が満足のいくものであったかどうかに関係なく、みなさんにはぜひ次のステージでがんばって、中学生活を楽しんでほしいですね!

今回のテーマ

さて、そこで今回のテーマは、新中1生の塾選びです。

ウチは国語英語の塾なので、ほとんどの中学受験の生徒は「4科目の集団塾と併用」しています。
ほぼ100%ですね。

そこで受験が終わると、次の中学での勉強に向けて塾選びがスタートします。
その際に参考意見を求められることが多いので、ここで私見をまとめておこうと思います。

公立中学に進学する場合も参考にはあると思うので、よかったらお読みください。

◎おススメ=いったん保留する

結論から言います。
いったん保留してはどうでしょうか?

具体的に言うと、
中1の1学期は、ある程度勉強面は大目に見て塾選びを保留し、
生活に慣れることを優先しつつ様子を見て、
夏休み~2学期をスタートにする

という手段をお勧めします。

理由をまとめるこうなります。
①新年度から塾に入るのはデメリットがある
・新生活が忙しくなりすぎる
・やらされ勉強のくせがつく
②夏休み以降に塾を選ぶメリットがある
③しかもデメリットは少ない

①新年度から塾に入るデメリット

新規で塾をスタートするなら中1の春から、というのが半ば常識になっていますが、そうしなければならない理由はなく、むしろデメリットもあるということを知っている方は少ないと感じます。

◎中学生のスタートは大変

新中1のスタートから塾に入る一番のデメリットは、生活が忙しくなりすぎることです。

雰囲気も環境も変わり、学習内容もガラッと変わるし、生活環境の変化になれるだけで手いっぱいではないでしょうか?
ここに新しい塾まで加わって勉強するとなると、本人はかなりきつく感じるはずです。

そして何よりも部活のはじまりです。
特に週5日以上(試合などで土日もつぶれる)の活動がある「ハード系」の部活に所属した場合です。
これはもう体力的にも精神的にもキツイです。
塾を選ぶ前に、部活を含む生活のサイクルに慣れることに専念させてあげましょう。

◎やらされ勉強になってしまう

また、やらされ勉強のくせがついてしまうデメリットもあります。

中学受験では、親主導・塾主導の学習もよくあることだと思います。
望ましい姿ではありませんが、ある程度は仕方ないというのが現実です。

しかし、中学での学校のテスト対策までそれでいいのでしょうか?
いきなり塾にすべてを任せてしまうと、せっかくの自主性を養う機会を奪ってしまいます
最初から「ウチの子は自分で勉強できない」と決めつけてしまうのではなく、自分でやらせてみてから判断するのでも遅くはないはずです。

中1の1学期はテストの成績そのものよりも、
授業で先生の話をちゃんと聞く、宿題や提出物を忘れずに出す、
そして早くクラスに馴染み、部活も含めて生活のリズムを安定させる
ことの方が優先すべきことだと、私は考えます。

②夏休みから塾を選ぶメリット

学校の授業のペース・レベル、先生の教え方がある程度分かっており、テストの結果を確認することで課題も認識できます。
そこを把握してから、対応してもらえる塾を選んだ方が効果的だと思います。

また、そういった課題を本人が感じていれば、危機感をもって塾の授業に臨むことにつながり、効果も上がりやすいです。
成績が思わしくなければ、塾に入る必要性も本人が納得しやすいでしょう。

さらに、テストの問題と本人の解答、そこまでの学習状況を見れば、塾の先生もアドバイスがしやすいです。

さらにさらに、1学期を保留することで、先に入塾した子とその親に「塾の実態」を確認できるという、ある種最大のメリットもあります。

現状の把握が十分にできた状態で、しかも夏期講習を体験してから入塾すれば、塾選びの失敗の可能性は限りなく低くなるはずです。
このように、一学期を保留することには、塾選びにおいてかなりのメリットがあると考えます。

③後から選ぶデメリットは少ない

では、デメリットはどうでしょうか?

◎学習の遅れは大丈夫?

まず、取り返しのつかないくらいの大幅な出遅れを生んでしまう、という恐れについて。
それはあまり起こらないと思います。

実際のところ中1の1学期の学習ペースはそこまで上がらないし、上げられません。
まず、日程的に無理です。
入学式やオリエンテーション、クラスの役割分担などがあり、最近は運動会が1学期に開催される学校が増えています。
学習の期間は4月の後半から6月末までの2か月で、GWを含む中断期間も考えれば実質1か月半ほどです。

また、学習範囲も当然のことながら基礎的で、英語で言えばbe動詞の文、一般動詞の文ぐらいまでです。
数学は計算問題中心でつまづく子は少ないし、理社国は2学期から単元が変わります。

中1の1学期から、何が目的かよく分からないくらい異常にペースを上げる「ごく一部の私立中学」を除けば、中1の1学期でそこまで大きな学習の遅れが起こる可能性は低く、また起こったとしても学習範囲が狭く内容のレベルも基礎的なので夏休みに十分取り戻すことは可能です。
ただし、学習の遅れがあるのに夏休みに部活「だけ」に専念するのはやめましょう。本末転倒です。

◎途中入塾のデメリット

デメリットがはっきりとあるのは、途中から塾のクラスに入る気まずさ、みたいなものでしょうか?

集団塾の、特に人気のある講師は、その人ならではの独特の雰囲気を作り出します。
たった数か月でも、完成した集団の中に入るのは勇気のいるものです。
対人スキル・コミュニケーション能力の低い子は、このような雰囲気にのまれてしまい、馴染むのに時間のかかる場合もあります。

ただ、これも程度問題だし、あくまでも塾は塾で、勉強をしに行くだけであり、生活の場ではありません。
他の生徒と仲良くなることが必要条件ではないので、気にしなければいいと思います。

他の塾生と仲良くなれないことはあっても、まともな塾であればいじめなどを許すことはないので、指導内容がしっかりしていればそこまで大きな問題ではないはずです。
気になる場合は、先ほども言ったように、先に入塾した人から情報を集めましょう。

最後に

いかがでしょうか?
もちろんこの意見に強制力はなく、100%正しい意見と言い切るつもりもありません。
正しいかどうかではなく、「こういう考え方もありますよ」という形で、視野を広げ、選択肢を増やす手助けになれば幸いです。

最後に、迷ったら最終的には本人に決めさせましょう。
友だちと一緒が楽しい、などということもけっこう重要な要素です。
結局は本人のやる気次第ですからね。
困ったらいつでもご相談ください。

中学時代に適当な塾に通わされてひどい目にあい、1か月でやめたことのある 伊藤より