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2025.1.26

2025年度共通テストを独自分析!国語編②:文学・資料問題編

◎文学的文章

○本文

文章はやや長く、全体として冗長でつかみにくい印象を与えますが、使用されている言葉は平易で、場面の展開も比較的分かりやすい構成となっています。
当塾で教えているような、「人物の行動」と「場面の展開」に注目すれば、シンプルに3つの場面に分けられ、特に苦戦することはないでしょう。
逆に「人物の心情」に注目すると分かりにくいと思います。

○問題

問題は難しいと感じるはずです。
選択肢において否定の根拠を見つけるのが難しく、本文の内容との食い違い(内容の間違い)を見つけようとしても見つからず、すべて正解のように感じてしまうのではないでしょうか。

このため、間違いを探そうとするのではなく、本文を丁寧に確認して話題を正確に捉えることが重要です。

例)「身体の表面・殻」=自分のこと。おじさんのことではない

本文に基づく「直接法」が有効な問題もありますが、ヒントとなる箇所を見つける技術が試されます。
「消去法」で解くには、「言い過ぎ表現」や「因果関係」などの誤答判定の技術(4つの間違い※)を駆使しないと、明確な回答は得られないでしょう。
※4つの間違い:内容の間違い・話題の間違い・因果の間違い・表現の間違いを基準とした誤答判定の技術。ウチで教えてます。共テについては、この4つの判定技術を使いこなせれば、解けない問題は存在しない(と思う)

ここで粘ってしまうと、今回の共テはうまくいかないでしょう。
仮に論理で20分、文学で25分かけてしまうと、残りの時間がかなりきつくなり、焦ってしまい、それがミスにつながります。
何度も言いますが、難しいと感じたらスピードアップ!これが正しい考え方です。

 

◎資料問題

試作問題に見られたような判別が難しい設問(※)がなく、分かりやすい内容となっています。
問4を除けば、ほとんどの設問は明確に判断が可能で、資料や文章の該当箇所をしっかり確認すれば正解にたどり着けます。
※正答・誤答・判別できない の中から選ぶ問題。愚問・悪問。さすがに出さなかった

資料と文章を丁寧に照らし合わせる確認作業が鍵です。該当箇所を的確に見つけ、素早く確認を行うことで、効率よく解答を進めることができます。問4に関しても慎重に判断すれば対応可能なため、特に焦る必要はありません。
目標は、全問正解です。とは言え、それも時間があればの話です。

○豆アドバイス② 時間配分について

私は、共テ国語の理想的な時間配分は、
論理:20分
文学:20分
資料:15分
古文:15分
漢文:20分

だと考えます。
異論はあるでしょうが、基本はこのように指導しています(生徒の特性でアレンジは認めます)。

今回は特にこの配分が有効で、文学に時間を使いすぎず、資料で多少時間を使ってでも確実に稼ぎ、古文漢文は簡単だったので時間は使わずにいける、という流れでした。
古文漢文の時間配分は逆でもいいですが、古文の方が早く終わります。

よく「資料問題は10分でいける」という人がいますが、本当なんですかね?
私はがんばっても12・3分かかりますね。
この問題は答えの根拠がどこかに明確にあり、それは知識に左右されません。書いてあるので。
よって、丹念に確認をすれば確実に満点が取れます。
だから15分の時間を使ってもいいと思います。

逆に言えば、時間を使わない方がいいのは古文漢文です。
なぜなら、結局知識がないと分からないからです。

古文漢文は、時間をかけたところで、知識がなければできないものはできないと割り切って、
探せば見つかる資料問題に時間をかけた方がいいと思いませんか?
特に理系を目指す生徒はそんな古典分野にムキになって勉強しても先につながらないです。
そこに時間を費やすよりも、英語や理科の知識の暗記に時間をかけた方が得点アップにつながるし、大学での学習の役に立ちます。
何でもかんでも完璧を目指す必要はありません。ここは冷静にタイパを考えましょう。

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