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2025.1.26

2025年度共通テストを独自分析!国語編①:比較・総括・論理編

そういえば、新年の挨拶をしておりませんでしたね。
あらためてあけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします。
今年はすでに新HPの製作が始まっており、こういったブログもどんどん更新していこうと思います。

では、さっそく本題に入りましょう。
今回のテーマは共通テスト・国語です。

◎前年度との比較

2025年度のテストから変更される初年度ということで注目していましたが、
フタを開けてみたら、思っていたほど難しくはなりませんでしたね。
むしろ解きやすくなった部分もあって、バランスの取れた内容になりました。

主な変更点は以下のようになっています。
時間:80分→90分
大問:4→5 資料問題が追加

意外だったのは、以下の2点です。

①問題の中にさらに文章や資料が追加されていたのがなくなった
②設問の選択肢が5から4に減った

①については、
2024年は漢文以外の3題に、追加の文章や資料があったのに対し、
2025年は古文だけになりました。(資料問題は除く)

②は少し驚きました。
以下の資料にあるように、結局目を通す選択肢の総数はほぼ変わりません。
しかし、105回の選択を80分でやっていたものが、
103回の選択を90分でやることになったと考えると、やはり易化したと言ってよいでしょう。

全体的にシンプルになって、純粋に国語の問題になったという感じがします。旧センター試験の形式に回帰したという印象です。

ただし、この傾向や狙いが来年も同じかどうかは分かりません。
簡単にし過ぎたという反動で、次年度が難しくなる可能性もあります。
受験生には、「やや難化する覚悟をしておきなさい」と伝えたいです。

※資料
選択肢が5個と4個の問題(漢字語句・単語除く)
2025 5個/4個
論理 0/5
文学 0/7
資料 1(※)/3
古文 1/3
漢文 0/5
※1題は選択肢6に解答2で、実質3択が2題
選択肢の総数 103

2024
論理 3/4
文学 5/2
古文 1/4
漢文 4/0
選択肢の総数 105

◎総括

現代文の評論や小説は全体的に難しく感じる一方で、資料問題・古文・漢文は比較的簡単で、高得点が期待できる内容となっています。ただし、ミスが許されないタイプの問題であるため、いかに前半部分でペースを落とさずに古文や漢文へ到達できるかが鍵となります。

特に、評論文での読みにくさや難解さにこだわって時間を使いすぎると、後半の古文・漢文を解く時間が不足し、大きな失敗につながります。さらに、小説では設問の判定が難しいため、ここでパニックを起こすと試験全体が破綻してしまいます。
結局、この試験では時間配分を守ることが最も重要なポイントとなります。

また、選択肢の判定において、改めて単なる「消去法」が通用しないな、と感じます。「間違い探し」や「書いてあるかどうか」などの判断だけではほとんど通用しません。

まずは本文の内容をつかみ、「何についての話をしているのか?」「何について問われているのか?」という「話題」をしっかりとらえ
そこから、ヒントとなる箇所を見つけ、記述問題としても答えを作れるような「直接法」的な考え方ができないと、確実な高得点は難しいでしょう。

基礎がしっかりでき、知識が十分にあるなら、160を目標にしたいところです。十分に狙えます!

◎論理的文章

○本文

難解で独特な表現が多く、読書が苦手な生徒にとっては取っつきにくく、他者の著書からの引用が多いため、筆者の意図がつかみにくい内容となっています。

また、話題が頻繁に変わるように感じられ、どのタイミングでテーマが切り替わったのかが分かりにくい構造です。
「見る・見られる」と「見る・する」という二重構造がつかめれば簡単なのですが、それができないと難しく感じるはずです。

○問題

問題については、間違い探しの「消去法」よりも、ココに書いてある!というポイントを見つけ、それに沿うものを選ぶ「直接法」の方が有効です。
そのポイントが見つかれば楽に感じるし、見つからないと苦戦すると思います。

本文・問題文の話題をつかみ、同じ言葉を見つけるといったシンプルな技術をいかに速く・正確にできるかという問題でした。

塾生には常に言っていることですが、本文も読みにくいし、選択肢の誤答判定が難しいと感じたら、解答に時間をかけず次に進む判断が重要です。
とにかく粘って時間を使い、以降の問題にしわ寄せが出てしまうと、大きな失敗につながります。

豆アドバイス①

国語の共テ形式の問題を順番通りに解くと、
論理→文学→資料→古文→漢文 となります。
基本的に「最初の単元は分かりにくく感じる」という法則を覚えておきましょう。
普段読書慣れをしていない人(特に理系)は、だいたいこの法則に当てはまります。
なので、本文の読みにくさを感じた時は「最初だから仕方ないな」と割り切って、速く終わらせる癖をつけましょう。

もし、得意分野があるなら、そちらから先に始めるのも一つの手ですね。
例)文学→論理→・・・

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