<国語と英語の専門塾>ONEスタイルアカデミー

センター試験の心構え~100%の力を発揮するために~

投稿: 2020年01月12日 00時37分投稿 カテゴリ: 入試 Gftdrsedfyg tp v4

毎度おなじみ、ONEスタイルアカデミーの伊藤です。
受験がさしせまり、来週にはついにセンター試験が始まりますが、皆様いかがお過ごしでしょうか?
実は私も今週喉をやられてしまい、かなりの高熱で仕事を2日間も休んでしまいました。気を付けていてもダメな時はあるってことですね(単なる歳かな?)。
もし風邪などを引いてもあわてないように、ゆっくり休みましょう!今からの勉強で伸びるものでもないし、ここから2・3日勉強しなかったからといって力が衰えるものでもないですよ。

さて、前回は試験少し前の勉強法について書きましたが、今回は試験の本当に直前、そして当日、およびその後のことについて書いておきます。
前回に続いて、あくまでもセンター試験の国語・英語に関する話です。ご参考にどうぞ。

直前の過去問対策

制限時間を短くして練習

これは必ずやっておいたほうがいいですね。
試験本番では何が起こるかわかりません。その中でも特に失敗に直結するのは、時間配分の間違い、いわゆる、気が付いたら時間が足りなかった、という状況です。
緊張したりするとつい目の前の問題に集中しすぎてしまって、思ったよりも時間がたってしまうことはよくあることです。そういうことがないように練習するわけですが、集中しているからこそ起こることなので、なかなか防ぐのは難しいです。
だったら、時間が足りない状況の練習もしておきましょう。得点を稼ぐことはあきらめて、とにかく終わらせることに集中するトレーニングです。
例えばセンター試験の国語であれば、80分のテスト時間で4単元あるわけなので、通常は1単元を20分で練習しているはずです。これを、1単元15分で終わらせてみましょう。
できれば、10分も経験しておいたほうがいいですね。全部をやるとかなり疲れるので、1・2単元でいいです。回数も多くは必要ありません。1・2回でいいです。
必要な条件はただ一つ。終わらせること。答えを全部埋めてください。1問たりとも飛ばさないように。普通にやっても時間が足りないのに、15分なんて無理だ、と思うかもしれませんが、意外とできるものですよ。
面白いのは、得点が上がる場合があることです(笑)。
普段集中力がなくて余計なミスを連発する人は、こういうやり方をしたほうが集中できて、かつシンプルな考え方ができて、かえって点数が上がったりもします。試してみてください。

前日~当日

寝られないのはしかたない

緊張してしまって前日眠れないことはよくあると思います。そういう時は目をつぶって横になっておけばいいです。寝られないからといって焦る必要はありません。そのまま朝を迎えたとしても問題ありません。体と頭が休まっていれば、翌日に極端に眠くて頭が全く働かない、なんてことになはりません。
やってはいけないのは、眠れないからといって体を起こしてスマホを見るとかです。体を動かしたり、目を開けるのは禁止です。
目からの情報をシャットアウトし=頭を休める、体を横たえる=体を休める、ことが大切です。
あとは、難しいでしょうが頭の中であれこれ考えるのもやめましょう。
かといって無心になれ、というのも無理があるので。座禅を組む時のように、自分自身の呼吸に集中するとよいです。

当日~直前

試験本番において皆さんが一番心配するのは、緊張したらどうしよう?、ということだと思います。
まず大前提として覚えておいてほしいのは、「緊張するのは良いこと」ということです。
緊張して「頭が真っ白になる」のが悪いのであって、
緊張しても「頭は冷静」であればいいのです。
第一に、自分は緊張していることを認めましょう。強がっても意味はありません。
次に、緊張するのはいいことであり、集中の土台が出来上がったことを喜びましょう。要するに、戦う準備はできている、ということですね。
そして、まだ試験前であれば、試験が始まる前までは緊張していても問題ない、ことを自覚します。
最後に、試験が始まったら、「今」やるべきことに集中しましょう。
紙をめくって名前や受験番号を書き、解答用紙を確認して、問題の数を確認して、本文を読んで・・・やることは山ほどあります。一つ一つ片付けていけば、「点が取れなかったらどうしよう」(未来)とか「あんなことをやっておけばよかった」(過去)とか考えている暇はありません。
極論すれば、試験中に緊張している人は暇人なのです。もっと忙しく「今」やるべきことに集中しましょう。

 

試験中

とにもかくにも時間厳守

スケジュールを守れるものだけがセンターを制す、という格言を作りたいくらい、時間の管理は大切です。
先に挙げたように国語であれば1単元は20分ですが、決めた時間は絶対に守ってください!!!
たとえそのせいで失点したとしても、です。
なぜなら、そこで慌てたせいでミスをしても、全体でみれば得点は増えるからです。
もうちょっと時間があれば、といって難しい問題に時間をかけすぎて後半に時間を残すことができず、実は簡単だった後半の問題を十分に解くことができずに後悔する、なんてことはざらにある話です。
目の前のことにこだわらず、全体で考えましょう。

 

前後の答えは忘れろ

解答が①①①と続いて、次の答えも①だったらあなたはどうしますか?
「もう一度見直す」と答える人がほとんどではないでしょうか?
これは絶対にやってはいけない行動です。なぜなら、まったく意味のない行動だからです。
まず、前提である3回続いた①の解答が正しいとは限りません。
次に、①の解答が何回続こうが、次の問題の解答が①である確率は20%で不変です(選択肢が5つの場合)。つまり、解答の順番を考えても時間の無駄です。
そういう無駄を省くためにも、前後の答えを無視する癖をつけてください。

 

迷ったら④(笑)

同様に無駄なこととして、わからない問題に悩む、ことがあります。
わからない問題に時間をかけても仕方ありません。さっさと次に行くべきです。だからといって飛ばしておいて後で回答することは絶対にお勧めしません。忘れてしまって解答欄を間違えるなどの弊害が起こるからです。後で見直したときに、なんていう人もいますが、大体はそんな暇はないものです。
解答は順番通りにすべて埋めましょう。それが最もミスの少ない方法です。試験中の作業はなるべくシンプルに、が鉄則です。
そのためにも、迷ったら何番にする、と決めておきましょう。
私のお勧めは④(選択肢が5つの場合)です。
まあ特に意味はありません。もし自分が問題を作るとしたら、正解はなるべく後ろにおいて多くの選択肢を見てほしいと思うからです。センターには関係ないですけどね(笑)。

 

適切でないものを選べ問題

センターにおける大体の問題は「最もふさわしいもの」「最も適切なもの」を選べ、という形式ですが、たまに適切「でない」ものを選べ、という問題があります。毎年必ずあるわけではないのが面倒なところですね。
よくある間違いは、正しい答え(適切)を選んでしまうこと、または正しい答えが複数あってどれが答えか迷うことですね。
これらはそもそも問題を最後まで読んでいないから起こることです。

例えば次のような問題があったら、あなたはどこまで読みますか?
「傍線部A「私にはそれが何を意味するのか分からなかった」とあるが、どういうことか。その説明として最も適切なものを次の①~⑤のうちから1つ選べ。」

「1つ選べ」までちゃんと読んでますか?
意外なくらい多くの人が、「どういうことか」で目線を止めてしまいます。必ず最後まで目を通す癖をつけておきましょう。

もう一つ間違いの原因になるのが、チェックの仕方です。
通常の問題は適切なものを選べなので、
×××○×
となって、○が正解です。
「でない」問題でも同じように、答えとしてふさわしくないもの(適切である)に×、ふさわしいもの(適切でない)に○をつけようとすると頭が混乱しませんか?
○×の意味が変わってしまい、どっちが答えなのかわからなくなったりします。
これを防ぐには、答えとしてふさわしいかどうかではなく、本の内容と一致するかどうかを基準にし、常に一致する場合は○、食い違う場合は×にする方がよいです。
つまり、「でない」問題のチェックは以下のようになります。
○○○×○
一見わかりにくいように感じるかもしれませんが、絶対にこの方がミスは減ります。試してみてください。

試験と試験の間

この時間をどう過ごすのか、結構困りませんか?
一番やってはいけないのは、勉強することです。
やり残したこともあるから少しでも詰め込んでおかないと、と思うかもしれませんが、今更遅いですよ。センター試験は特に間が長く、2・3時間になる場合もあります。この間ずっと勉強していたら疲れてしまいます。
そうならないためにも、試験会場には教材を持っていかないようにしましょう!持ってなきゃできませんから。

ひまな時間をつぶすには、友人としゃべる、読書、体を動かす、仮眠をとる、などがあります。
私は断然読書をお勧めしますね(また○○の一つ覚え(笑))。持っていくのは読んだことのあるもので、読みやすく自分の好きな本にしましょう。小説や好きな人の自伝、前向きな気持ちになれるような格言集などもいいです。
周りから緊張している人を探して観察する、というのもいいですね(性格悪いけど)。

人としゃべるときにはルールがあります。
それは「終わったテストについて絶対にしゃべらない」ことです。
よくいますよね。「ねー問6の答え何にした?」とか聞いてくる人・・・。何の意味があるんでしょうね?ホントに。同じなら安心はするけど合っている保証はないし、違っていたら不安になるだけ。何よりも、もう終わったことなのでやり直しはききません。過去を振り返っても後悔しかありません。リラックスするためにもそういう話はやめましょう。
周りにそういう友人がいたら、その人には話しかけないほうがいいです。マジで。友達のグループには、「終わった問題の話はしない」ルールを事前に決めておきましょう。

仮眠もいいです。
前日寝られなかった場合もあると思います。眠い場合は寝ましょう。
ただし、絶対に15分以内にしてください。携帯のアラームをかけるとか、友達に起こしてもらうとかしてください。それ以上寝ると頭がぼーっとしてしまいます。
寝る前に濃いお茶かコーヒーを飲んでおくといいです。これらに含まれるカフェインは15~20分すると効いてくるので、飲んですぐに寝て15分で起きると目が覚めやすくなります。

 

試験後(初日)

まず絶対に、死んでもやってはいけないことは、自己採点をすることです。
よく言われていることなので大丈夫だと思いますが、絶対しないように。
大好きな人の浮気現場を目撃するくらい、いやな気持になりますよ!
宝くじで1等4億円が当たってお金を交換しに行ったら去年のやつだった時くらい気分が悪いですよ!
採点は2日目が終わってからにしましょう。絶対我慢です。

もう一つ、勉強もしないほうがいいです。
どうしてもやり残しがあるなら仕方ありませんが、それでも1・2時間にとどめてください。それ以上は疲れを残すだけです。
あなたたちが思っている以上に頭と心は疲れています。真剣に取り組んでいればいるほどダメージは大きくなります。リラックスすることだけを心掛けて早めに寝ましょう。
ひまな時間ができてしまったら、休憩時間と同様に本や漫画を読むことをお勧めします。
テレビも問題ありません。過去のドラマやお笑い番組などがよいでしょう。

スマホはなるべく触らないことをお勧めします。SNSなど論外です。
どうせさっきのような「聞きたがり」人間が場を荒らすからです。見たくない情報も目に入ってしまいます。過去を振り返っても何も生まれません。明日のために何ができるかだけ考えましょう。
仲間はずれが怖い場合は、「明日だけSNS見ないから。ごめんね」と断っておけばいいです。できるなら、グループみんなで初日の夜はメッセージをしない約束がいいでしょうね。目も疲れますしね。

以上、思ったよりも長くなりましたが、思いついたことを書いてみました。
心がけ一つで心と体と頭のコンディションは大きく違ってくるものです。
どれか一つでも参考になれば幸いです。

前日寝られなかったけれど、ド緊張したけれど、結果的にはセンターは絶好調だった 伊藤