塾からのお知らせと受験生諸君へのアドバイスと来年の決意
いつもいつもお世話になっております。ONEスタイルアカデミー本山駅前校の伊藤です。
まずは休塾日のお知らせです。
12/29(日)~1/3(金)
1/5、12(日)
※1/13(祝・月)は通常通り開校します
よろしくお願いいたします。
開校からもうすぐ2年が経とうとしておりますが、おかげさまで去年よりもはるかに忙しく日々を過ごしております。
すでに推薦などで合格を決めた生徒もいますが、大抵の受験生にとってはここからが本番です!
気合を入れ直して、睡眠時間を削ってでも歯を食いしばって猛勉強し、過去問を擦り切れるまで繰り返し、
何が何でも合格という名の人生で一番の栄光をつかんでください!!
受験生に休みと人権などな~い!!!
・・・・・・・などと言うつもりはございませんよ(笑)
上に書いてあることは全部反対です。
気合など入れずに、
睡眠時間はたっぷり取って、
過去問は数をこなすのではなく、質と復習を重視し、
志望校の合否が人生のすべてを決めるわけではないということを肝に銘じて、
疲れる前に休憩をはさみながら、元旦くらいはしっかり休んで初詣にでも行って来てリフレッシュし、
とにかく体調を崩さないように、でも風邪などひいても慌てないように、
のんびり、自分のペースで勉強しましょう。
入試は頭の戦いであるのだから、リラックスしていた方がいいに決まっています。余計な力みは頭を固くし、スピードと精度を奪います。
睡眠時間の重要性
睡眠不足は体調不良を招きやすくなるだけでなく、勉強中の集中力を低下させる上に、記憶力を低下させてしまいます!
記憶のメカニズムには100%でないところもありますが、はっきりと分かっているのは、記憶を定着させるのは「寝ている間」であるということです。
つまり、せっかく勉強時間を増やして「覚える」作業をしても、「定着させる」時間が取れなくては意味がありません。
そんなことを言うと、「でも徹夜で勉強して定期テストで高得点を取ったことあるよ」などと言う人がいますが、
それは、「明日でテスト終了」という時に有効な手段です。
1/18がテストで、出題範囲の決められた単純な暗記テストであり、その日で試験が終了の場合は、有効です。
でも、勉強期間は1日ではないし、入試も1回で終わりでは大抵ありません。
一夜漬けでムリヤリ詰め込んでも、覚えていられるのはせいぜい2・3日で、翌週になったらすっかり忘れているなんて経験はありませんか?
ここから入試の終了まで短い人で1ヶ月、長い人では2か月半あります。その間、ずっと覚えていないといけないのです。
短期ではなく、長期記憶に定着できる方法を取るべきです。そのための睡眠時間だと思ってください。
要するに、私が声を大にして言いたいのは、「睡眠時間は勉強時間である」ということなのです!
入試に向けて頭と体のコンディションを整えるために必要なのは、まず睡眠時間。
〇小学生は最低8時間
〇中学生で7時間
〇高校生もできれば7時間以上、どんなに削っても6時間はキープしましょう。
「そんなに寝てたら勉強が間に合わない!」なんて言う人もいますが、ここまで来てしまうとある程度の割り切りは必要です。そもそも、全範囲の勉強が終わったからと言って、急に実力が伸びるものでもありません。
そういう人はむしろ開き直って、
「とりあえず体調だけカンペキにして、実力を100%出そう!受かる落ちるは知らねぇ!」
ぐらいの気持ちでいきましょう。リラックスできて意外と良い結果がついてくるものです(笑)。
休憩なしで長時間の勉強を続けるのは危険
入試の時間制限をちゃんと考えてますか?テストの時間は中学・高校入試で大体50~60分、高校生で長くて90分。
学習の単位はこれらを中心に設定すべきで、小中学生なら60分、高校生で90分を1コマとすべきです。
それを無視して時間を決めずに長時間勉強を続けると、集中力の低下を招き、ミスが多くなったり覚えたことをすぐに忘れてしまったりして効果がありません。時間と内容を事前に決め、1コマの勉強が終わったら10~15分の休憩を取りましょう。
眠たくなってしまった時には、思い切って仮眠をとるのも一つの方法です。寝る前にコーヒーか緑茶を飲んで、時間は20分以内にするとスッキリ目覚められます。
1日のスケジュールを考えよう
絶対に、夜型の生活をしないこと!!下手をすると試験中に眠たくなってしまいます。
入試本番と同じスケジュールで、特に午前中は生活しましょう。
基本は7時に起き、9時には勉強をスタートしましょう。
12時くらいまでやって、昼食・休憩をはさみ、午後・夕方・夜、とつなぎます。
入試で結果を出したいのなら、10時以降は勉強しないようにしましょう。特に小学生は。
高校生でも12時が限界です。それ以上やったら本番に弱くなると考えてください。
このスケジュールでも1日10~12時間の学習時間が確保できるはずです。十分でしょ?
以上が受験生に関するよくある誤解と注意点です。
生徒本人だけではなく、保護者様や周囲の方、そして一部の「過去の常識」に凝り固まっている指導者の方にも気をつけてほしいです。
ここからの勉強の仕方についても簡単にまとめておきます。
過去問は回数をこなすのではなく、質が大事
やっただけでは意味はなく、しっかり復習の時間をとって、足りない知識の習得に努める。
また、満点を取るための学習をしないように。
東大でも受けるならともかくとして、大抵の入試は80%で絶対、70%で確実、場合によっては60%でも合格できます。
全ての問題を正解しようとせずに、「取れるところを確実に取る」練習をしましょう。
読解問題よりも知識
国語について、今から入試までに読解力を伸ばすのは非常に困難です。
そこにこだわるよりも知識の習得(語句・文法・文学史など)に集中した方が効果的でしょう。
もっと言えば(「国語の先生」としてこんなことを言うのもなんですが)、理科・社会に力を注いだ方がいいでしょうね(笑)。この時期は。
3月にテストがある公立高校入試を除けば、その方がいいです。
読書(笑)
けっこう大事ですよ。いや、マジで。
過去問の数をこなすくらいなら読書を勧めたいです。
ただし、読む本のレベルは気をつけてください。
この時期におすすめなのは、
①昭和以前の純文学小説(夏目漱石や太宰治などの有名どころ)
②時代小説(吉川英治、司馬遼太郎など) です。
とにかく、硬い雰囲気の長い文章に慣れることです。いい練習になります。語句の習得にも役立ちます。
あえて1冊ずつ候補をあげておきます(個人的に好きな作品です)。
①『海と毒薬』遠藤周作
②『三国志』吉川英治
特に、明日がテストという時に読んでみてください。効果的です。
おまけ『漢文早覚え速答法』(田中雄二) の「暗唱例文」!(漢文が入試科目の人のみ。効果は絶大!)
信じるか信じないかは・・・あなた次第です。
以上になります。
なお、ここにあるのはあくまでも私の個人的かつ指導者としての経験によるもので、かつ、国語に関する話になります。全ての科目・全ての人に当てはまるものではありません。
ご使用上の注意は特にありませんが、参考にして、自分に合いそうな部分を参考にしてください。
とにもかくにも、健康第一でいきましょう。
よいお年を。
9ヶ月ぶり第7回目のブログを、どうしても年内に書いておきたかった 伊藤
来年こそは、ブログがんばるぞ!